ES細胞による新たな取り組み

ES細胞を使った国内初の治験が成功。肝臓に障害を持つ赤ちゃんを救う

こんにちは。HALCoMSC.CoMです。

ES細胞による新たなニュースが飛び込んで来ました。

日本国内で初となるES細胞を使った治験が成功し、肝臓に重度の障害を持つ赤ちゃんを救ったという素晴らしいニュースです。

ES細胞、国内初めて治験成功 赤ちゃんに肝細胞を移植

国立成育医療研究センター(東京都)は21日、人のES細胞(胚(はい)性幹細胞)からつくった肝細胞を、重い肝臓病の赤ちゃんに移植する臨床試験(治験)をしたと発表した。移植は成功し、容体は安定しているという。人の病気にES細胞が使われるのは国内で初めて。ES細胞からつくった肝細胞の移植は世界初という。

朝日新聞デジタルの記事より一部を抜粋。全文はコチラ

幹細胞の種類とES細胞

幹細胞は細胞を生み出す元となる細胞を指し、医学の未来を変える先端医療である再生医療のカギを握るとさえ言われています。

今回話題になったES細胞は胚性幹細胞(英名:Embryonic Stem)とも呼ばれ、人の受精卵から作られます。
受精卵を使うことから、倫理的な議論を避けることはできませんが、とは言え幹細胞の1つとして、大きく期待されている分野であることは間違いありません。

今回の報道でも「日本の再生医療にとって大きな一歩」と大きく評価しています。

ちなみに受精卵から作られるES細胞に対して、iPS細胞(induced Pluripotent Stem cells:人工多能性幹細胞)は人の皮膚細胞から作られます。
人工的に作るため難度が高く、がん化のリスクが否定できず、未だ医療における実用化には至っておりません。

ES細胞を含めて今後の研究の成果が期待されます。

今後もさらに期待される幹細胞による再生医療

私たちToGEARの提供するKINTARo細胞は人の骨髄から取り出した間葉系幹細胞であるため、ES細胞やiPS細胞とはアプローチの仕方が異なります。

元々から人の体に存在するものを使用するため、極めて自然な手法ではありますが、反面、狙った細胞を意図的に作り出すことは出来ません。

様々な幹細胞がそれぞれの長所を活かして、これからの再生医療をさらに進化させて行くことでしょう。

今回、ES細胞で元気になった赤ちゃんにも、すくすくと元気に育って欲しいものです。

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