歯髄から幹細胞

歯髄から取った幹細胞が虫歯を救う?歯科治療に新たな手法

みなさん、こんにちは。HALCoMSC.CoMです。

今日は神戸市の民間企業が開発した。新たな歯科治療のお話です。

人生100年時代と言われる今、健康寿命をどれだけ延ばせるかは私たちの大きな課題ですが、これはその1つの答えになり得るのかも知れません。

歯髄から取り出した幹細胞で歯の神経を再生

歯髄

この治療で使われる幹細胞は、歯髄から取られたものを使います。

歯髄とは、俗にいう「歯の神経」のことです。
1つ1つの歯の中心に位置し、普段は歯の象牙質で囲まれています。
この中にある幹細胞を歯髄由来の幹細胞と呼びます。

通常、ひどい虫歯になると歯の神経(歯髄)を取り除いて人工物を詰める治療が一般的です。
この記事をご覧の方の中にも、この治療を受けた方も多いのではないでしょうか。

歯の神経(歯髄)を取ると、その歯は痛みを感じなくなります。

一見すると良い話のように思いますが、実は歯が抜けたり、割れたり、知らない内にまた虫歯になったりと、新たな歯のリスクが高まるのです。

これは健康寿命を延ばしたい方にとっては大きなリスクになり得ます。

そこで、親知らずなど不要で抜いた歯の歯髄から、幹細胞を取り出し、それを培養した上で歯の中に戻し、失った歯髄を再生するというのがこの治療です。

産業ガス大手のエア・ウォーターは26日、歯の神経の再生医療を世界で初めて実用化したと発表した。子会社のアエラスバイオ(神戸市)と連携する同市内の歯科医院の再生医療計画が厚生労働省に受理され、同日から治療の提供を始めた。培養設備で歯神経の幹細胞の培養・加工を受託する。自分の歯を再生したいという需要を取り込む。

親知らずなど不要な歯から1カ月かけて幹細胞を培養。増殖した細胞を歯科医院に届け、患者の歯の神経があった部分に移植してもらう。歯の神経は移植後1カ月ほどで再生するという。半年~1年ほどで歯の神経の周辺組織である象牙質も再生され、最終的に冠や詰め物を入れて治療が完了する。自分の歯でかむ感覚を取り戻せるという。

日本経済新聞の記事より一部を抜粋。全文はコチラ

様々な部位から採取される幹細胞

幹細胞の種類

幹細胞治療に使われる間葉系幹細胞は、人の体内に元々ある幹細胞です。

例えば、日本の銀座や表参道などで広く使われているのは「脂肪由来の幹細胞」です。

歯髄由来の幹細胞は歯髄に、脂肪由来の幹細胞は脂肪になり易いと言われますので、今回の治療方法のように「歯髄から作った幹細胞で歯髄を再生する」ことは最も自然な使い方であると言えます。

対して、骨髄から採取された幹細胞は「骨髄由来の幹細胞」であり、点滴投与することで全身を駆け巡り、様々な細胞に分化することができます。

そして、ToGEARの提供するKINTARo細胞は、正にこの骨髄由来の幹細胞に該当します。

ただし、この骨髄由来の幹細胞は20代の健康なロシア人ドナーの骨髄から採取したものですので、みなさんが痛い思いをしてご自分の骨髄から取るわけではありません。念のため。

正しい知識を持って後悔しない幹細胞選びを

今回の新たな歯科治療のように、幹細胞治療は様々な可能性を秘めています。

ToGEARが運営するHALCoMSC.CoMでは、幹細胞を詳しく学べるセミナー動画も無料で公開中です。
アンチエイジングや若返りなど、幹細胞治療に興味がある方はご活用ください。

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