幹細胞から大量のニジマスを。今後の養殖に大きく貢献か

こんにちは。HALCoMSC.CoMです。

今日は「幹細胞 x 養殖」という、いつもと少しアプローチの違ったニュースです。

東京海洋大が幹細胞を使った研究で、ニジマスを試験管で大量に増殖させることに世界で初めて成功したとのことです。

ニジマスの卵や精子のもとになる生殖幹細胞を、試験管で大量に増殖させることに世界で初めて成功したと、東京海洋大の吉崎悟朗教授(魚類養殖学)のチームが15日付の国際的な科学誌の電子版に発表した。たった1匹の雄の幹細胞から卵や精子を作り、1700匹が孵化(ふか)した。順調に成魚に成長しており、貴重な水産資源の魚を保護しつつ、大量生産を可能にする技術として期待される。

吉崎教授は、養殖生産や絶滅危惧種の保全に貢献したいと説明し「ニジマスに近いサケやマスの仲間ならば、数年で保全事業に活用できる。クロマグロへの応用も5年程度で実現化を目指したい」と話した。

THE SAKNEI NEWSより一部を抜粋。全文はこちら

様々な種類がある幹細胞の中で、人の受精卵から作られるES細胞では倫理面の懸念がありますが、今回のニジマスであれば当然そのような議論もありません。

そういった意味ではこういった人以外への幹細胞の活用も今後増えて来るのかも知れませんね。